つぶやき。親の嫌な部分をなぜか自分も引き継いでしまう問題。世代間連鎖は自分の世代で止られる!

うちの家庭は裕福ではないのに、親はあたかも金持ちであるかのような発言をする人でした。
外では大きい口を叩くくせに家では「お金がない!お金がない!」と両親が喧嘩する。
子どもながらに家の金銭事情はなんとなく分かるので、
外で大口を叩かれることが恥ずかしくて、本当にやめてほしかったです。
そんな親が嫌で仕方なかったのですが、自分が大人になって気づいたことがあります。
それは【私も無意識に見栄を張っている、、】
『少しでも自分を大きく見せようと自慢話をている、、』
『人の判断材料が職業や年収になっている、、』
親をみて「絶対こんな風になりたくない!」と思っていたはずなのに、
気づいたら自分も同じような思考になっていました。
よく「親にされていたことを自分も同じようにしてしまう」という話を聞きますが、本当にその通りでした。
今回は、そんな【親から子へ世代を超えて続いてしまう負の連鎖】について、
- 世代を超えて負の連鎖が続いてしまう理由
- 負の連鎖の具体例
- 負の連鎖の問題点
- 負の連鎖を自分の世代で断ち切る方法
を紹介します。
親の嫌な部分をなぜか自分も引き継いでしまう問題
親から子へ世代を超えて続いてしまう負の連鎖=世代間連鎖
『親のこんなところが嫌い』だから『自分は同じことをしないようにしよう』と思っていても、
気づくとなぜか同じような思考パターンや、言動をしてしまっていることがあります。
こういった、親の【行動パターン・認知スタイル・家庭環境】が無意識に、
次の世代へ受け継がれてしまうことを【世代間連鎖】と言います。
ポジティブな世代間連鎖としては健全な教育や子育てが挙げられますが、
負の世代間連鎖も多く、今回は【負の世代間連鎖】に焦点を当てて紹介します。
負の世代間連鎖の具体例
《負の世代間連鎖の具体例》
- 虐待
- 貧困
- アルコール依存
- 共依存
- 愛着障害
- 教育格差
- 経済格差
など
例えば、
『親が経済的に困難な状況にあると、その子どもが大人になっても経済的に困難に陥る可能性が高くなる』ことがあります。
その理由としては、
『親が経済的に困窮していると、子どもの教育の機会は限られる。
結果、その子どもが大人になってからも職業の選択が限定され、生活に困窮する』
といった連鎖が生まれます。
負の世代間連鎖の問題点
負の世代間連鎖の問題点は、こういった親と長年一緒にいると、
気付かぬうちに自分も同じような思考になってしまうことです。(嫌だと感じていても)
やっかいなのが、【親から受け継いだ思考・行動パターン以外が分からない】ということ。
私が苦労したことは、『人を大切にするとか、人の愛し方が分からない』ことでした。
親と生活する中で、
「人を大切にする」
「人に親切にする」
「人を愛する」
こういったものを見たことがなかったので、
自分が実践したくても『どうすればいいのかが分からない、、』
親からマイナスのコミュニケーション(両親の喧嘩・否定・コミュニケーション不足など)
しか教わっていなかったので、【他の方法を知る】ことにとても苦労しました。
負の世代間連鎖の解決方法
負の世代間連鎖を自分の世代で止める方法としては、
①都度、修正する
親と同じような思考や行動を取っていることに気づいたら、
【その時に少しずつ修正していく】ことが大切かなと思います。
例えば、
親と同じ思考や行動をしていることに気づいた時に、
- その都度、感情を吐き出す
- そして「自分はどうしたいのか」を書き出す
こうした『少しの意識の変化』を積み重ねていくことが大切ではないかと感じます。
②自分にいい影響を与えてくれそうな人のそばにいる
人は自分の周りにいる人や環境に影響を受けるものです。
特に「人の影響を受けやすい人」は、それがマイナスに捉えられる事が多いですが、
いい方向に転換していく場合、「これはいい!」と感じたことはどんどん吸収していけます。
『自分を変えたい、、でもどうすればいいのか分からない!』という人は、
まずは「この人いいな!人柄が好きだな!」という人を探してみるのもいいかもしれません。
自分をポジティブにさせてくれる人のそばにいたり、良好な人間関係に身を置くことで、
自分の思考も【自然といい方向へ変化】していきます。
まとめ
今回は、『親の嫌な部分をなぜか自分も引き継いでしまう問題』について紹介しました。
親の【行動パターン・認知スタイル・家庭環境】が無意識に、
次の世代へ受け継がれてしまうことを【世代間連鎖】と言い、
虐待や貧困といった負の連鎖は世代を超えて連鎖しやすいことをお伝えしました。
この【負の世代間連鎖を断ち切る方法】としては、
- 気づいた時に少しずつ思考を修正していく
- ポジティブにさせてくれる人のそばにいる・良好な人間関係に身を置くことで思考は自然といい方向へ変化させる事ができる
親と同じような思考になっていたとしても、
気づいた時に思考を修正していくことで、負の世代間連鎖は自分の世代で断ち切ることができます。