書籍紹介

認知行動療法で「なりたい自分」になる/高井祐子 #3

おもち

著者【高井祐子さん】の紹介

神戸心理療法センターの代表を務める公認心理師・臨床心理士で、
主に認知行動療法とマインドフルネスを用いた個人心理療法を行っている。

20年以上カウンセリングに携わり、延べ1万2千人以上の相談者を診てきた経験を持つ。

高井さんの著書は、
セルフケア本として知られており、「読者が自分で自分を支える方法」を学べるよう工夫されている。

はじめに

本書でわかること
  • ちょっとしたことで落ち込んでしまう
  • 人の顔色を伺ってしまう
  • 不安や緊張で思うように行動できない


「自分を変えたい!」と思っている人に、本書では【認知行動療法】を取り入れることをお勧めしています。

頭で考えるだけでなく、《書く作業》に取り組みながら『考え方のクセ』を修正する。

そうすることで考え方や行動が変化し、パニック症や抑うつなどの症状が改善します。

『考え方のクセ』を、書く作業を通じ修正していくことで「なりたい自分になる」ことを目的としています。

こういった方におすすめ
  • 自分のことが嫌い
  • すぐ落ち込んでしまう
  • 消えてしまいたい
  • 息が苦しい
  • とにかく不安
  • 人に会うと緊張する
  • 怒りがコントロールできない
  • パートナーとケンカをしてしまう
  • 人づき合いが苦手
  • 人の目が気になる
認知行動療法で「なりたい自分」になる,創元社,2021年,8ページ

こういった【不安や悩みがある方】におすすめです。

本の紹介

認知行動療法とは?

まずはじめに、書籍のメインテーマである【認知行動療法】について解説します。

【認知行動療法とは?】
認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種。
認知は、ものの受け取り方や考え方という意味。

ストレスと感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいくが、
認知行動療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態を作っていく。

認知行動療法センター,2025年2月11日

つまり【認知行動療法】とは、
「考え方のクセや行動を修正していくことで、ストレスなどに柔軟に対応できるココロの状態を作っていく」こと。

本書の内容

第一章【基礎知識を学ぶ】
・「認知」=「考え方のクセ」にはどういった種類があるのか
・カラダとココロの関係
など、心理学の基礎知識を学べる。

第二章【認知行動療法を実際に行う】
《パニック症》や《強迫症》といった、症例別にアプローチ法が紹介されている。

第三章【認知行動療法の効果を高める方法】
「実践してみたけど難しい、、」
認知行動療法を試してみたが諦めてしまう方がいる。

新しことを始めると、違和感を感じたりつまずいたりしてしまうのは当たり前。

そういった認知行動療法初心者さんが、つまずきやすい問題や疑問を解決してくれている。

本書の特徴

著者が今まで診てきた症例を元に、認知行動療法の解説がされていて、
《読者も本に書き込みながら認知行動療法に取り組める》ようになっています。

実際に『書いてみる』ことは、生きづらさを克服する上でとても重要な作業だと思いました。

感想

【生きづらさを抱えている時に出会いたかった一冊】

本書を読み終えて感じたことは、
『生きづらさを抱えていた時に出会いたかった一冊である』ということです。

そのくらい生きづらさを克服する上での大切な項目が多く書かれています。

その理由は、【私も実際に同じような方法で克服できたから】です。

元々、認知行動療法というものを知りませんでしたが、
当時「効果がありそう!」と思って取り組んでいた克服法は、この書籍に書かれている事柄と重なる部分が多いことに気付きました。

なのでこの本を元に繰り返し認知行動療法を行うことで、現状はきっと好転すると思います。

1番印象に残った言葉

書籍の1番最後に書かれていた言葉で、印象的だった一言がありました。

それは、『あなたを変えることができるのは、あなた自身です』という言葉。

私は、「本当にそれ!!!」と思わずつっこんでしまいました。

悩みを抱えている時は、行動を起こすことが難しい(悩みに囚われて体が動かない・気力が湧かない)と思いますが、
ほんの小さな行動でも起こさないと現状を変えることは出来ません。

誰かを頼ったりアドバイスをもらったりしても、結局、自分は自分でしか変えることはできないのです。

行動を起こすことができたら、もう50%くらいは問題解決したと思ってもいいのではないかと思います。
行動し始めることに、大きな勇気がいるのですから。

まとめ

考え方のクセを修正していくことで、思考や行動が変化していく。

考え方のクセを修正していくためには、《書く》という作業が重要であることが分かりました。

不安や悩みは、頭の中で解決しようとするのではなく、『書き出す』という作業を行う。

生きづらさを抱える人は、
認知行動療法という効果的な療法を日常生活で取り入れてみることをおすすめします。

ABOUT ME
おもち
おもち
『コミュ力・自己肯定感ゼロ』毎日不安と動悸に襲われ、いつも死ぬことしか考えていなかった私が「30歳で生まれ変わった方法」 を紹介しています。
【今、自分に自信がなくても嫌いでも、半年後、自分のことが好きになる】ことを目指します。
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